1.マスタ・エンティティの概要

考えたら概要を書いていませんでした。ここでは、概要のみ記述します。それぞれのパートについて別のスレッドで詳述します。実際の物理的なマスタを示しているものではありませんし、エンティティとして切り出されるすべてを網羅しているわけでもありません。

■施設・医師関連:

製薬会社の顧客の柱である、医療機関と医療従事者のマスタです。

■医師(医療従事者):
 医師、歯科医師、薬剤師、一部のコメディカルを格納
 氏名、性別、出身大学、専門領域などの情報
  ( ※歯科医師は、自社が関連薬剤を扱っている場合 )

■施設(医療機関):
 病院、診療所、歯科、薬局、老健、特養などを格納
 名称、住所、診療科目、経営体、病床数などの情報
 ( ※歯科は、自社が関連薬剤を扱っている場合 )

■施設×医師:
 医師と勤務する施設の関連付けを格納
 医師は複数の施設で勤務することが一般的なため。
  (月水金は〇〇病院、火木は△△病院という勤務が多いため、
  A医師-〇〇病院、A医師-△△病院 というデータを持つ)

■MR・組織関連:

■ 組織:
 支店、営業所などの営業組織を格納
 人事上の組織マスタと異なり、実績集計の観点でコード設計される。
 実在しない組織を設定するケースもある。
 名称、上位組織などの情報を持つ

■MR:
 MR、営業所長を格納
 全社員が格納されているケースもある
  支店長や、ダミーデータを持つこともある
 氏名、所属、上長などの情報

■施設・MR:
 施設と担当MRの関連付け情報
 1施設1MRという製薬会社の場合は、施設に内包されているケースも。
 領域別にMRのいる外資などでは、1施設nMRとなるため切り出される。

プロダクト関連:

■品目:
  ブランドのレベル
■規格:
 ブランドを剤型(錠剤、カプセル)、含有量、成分量に、
 ブレイクダウンしたもの
■包装:
  流通の最小単位。SKU単位。
価格:
  仕切価は包装別に設定される。
  価格は変わるため、さらに年月などをキーに加えたもの。
※品目のことを製品と呼んだり、包装のことを製品と呼んだりもする。

■卸関連:

卸に関するマスタ群。製薬会社によって持ち方は様々。

■卸:
 法人レベルと営業部レベルが混在。
 卸合併の長い歴史の中で、吸収された卸が営業部として残っていく。
  ( ex.秋山愛生舘→スズケン愛生舘営業部 )
  法人レベルを別マスタに切り出すケースもある。

■卸デポ:
 営業部などより下位の組織レベルを格納。
 支店、営業所などの複数の組織階層がある。
 支店>営業所、病院部>病院課、〇〇支店>医薬部>医薬1課 など。

 製薬会社は、卸の納入実績を卸内の組織別に管理するため、卸によって異なる複数の組織階層を、自社管理用に登録する。
 細かい組織は登録されないケースもある。
 (ex.卸は課の下にチームがあるが、チームごとに実消化を把握する必要がないので登録しないケースなど)

MS(Marketing Sprcialist):
 重要な登場人物ではあるが、必ずしもきちんとマスタ管理されているわけではない。
 すべての卸から情報を入手できるわけではなく、個人情報でもあり、整備は限定的かも。

■実消化関連:
 卸から受信した各卸毎のコードを、自社コードに変換するマスタ群。
 卸そのもの、卸内組織、卸納入先などを自社コードに変換する。

( 2020.02.28 )

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA