納入先・施設変換登録月への実績計上

これも実消化システムの重要な機能です。

ただし、 すべての製薬会社がというわけではないのだろうとは思います。実消化システムによって異なる機能ではあると思います。

実消化実績の計上月は、

  • データを受信して処理した日
  • データ内に記載されている日付

の組み合わせで決まると先に書きましたが、施設別に見た場合は少し事情が違ってきます。施設別には上記に加えて、

  • 卸納入先に対して、自社施設コードを紐づけた日

というのが影響します。したがって、既に卸納入先に対する自社施設を紐付け済みの場合は関係ありません。

要は、

自社施設への変換不能データ(未登録、変換エラー)について、マスタ登録によって変換可能となった場合、変換可能となった月に実績計上するという考え方です。

上図の例で、納入先1と2の実績をVANから入手し、『卸納入先・自社施設変換マスタ』 に登録がない場合は、いったん『未登録』実績に分類されます。その後、4月中に納入先1の紐付けが行われると、未登録の実績は減って、施設1の実績が計上されます。

一方、納入先2については4月中に登録が間に合わずに、5月(締め日以降)になったとしますと登録した時点で、4月に発生した実績が5月の実績としてスライドして計上されます。

同時に、そのままだと、トータルが膨れてしまいますので、未登録実績のマイナスを5月に計上させます。

このスライドを区切りなく行っているシステムもあれば、たとえば年度をまたがってはスライドさせないというシステムもあります。その場合は、その実績は未登録に分類されたままとなります。

そのあたりは、各製薬会社の考え方の違いによるものと思われます。

2019.9.07作成、2020.08.17修正

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