ターゲットのちょっと悩ましい件
MRが設定するターゲットは、
1.施設
2.施設+医師
の2種類に概ね大別されますが、実はこれらには亜種があります。
それは、同一の施設+医師に対して、複数のMRが担当している場合です。
これは大学病院などで発生します。外資に多い領域別MR体制での複数MRの場合はほとんど問題ありません。フラットな体制の中で、施設+医師を複数のMRが担当しているケースが問題です。
仮に、キーを施設+医師だけにしてしまうと、会社として適切なターゲットを設定しているか、ターゲットDrにコールしているかということは分かっても、それぞれのMRが適切に自己のターゲットDrを訪問しているかということが分かりません。
そこで、キーを、『施設+医師+MR』にしてしまうという解決方法が採られることがある訳ですが、そうすると、担当変更があった時にターゲットをどのように引き継ぐかという問題が生じます。
実際の現場では、内科系はAさん、外科系はBさんといったように、分担が機能しているのだと思われますし、それをきちんと定義してシステムに取り込んでしいる会社もあるのかも知れませんが、これをやってしまうとなかなか管理が大変ではないかと思います。
つまり、これはマスタの持ち方の問題でもあります。
一般には、施設に対してMRを割り当てます。
施設の所在都道府県、市区町村にMRを割り当てて、施設に展開するというケースもあるでしょう。
いずれにしてもここまでは、施設-MRなので問題ありません。
そして、その施設の医療従事者に対しては、演繹的に施設担当が設定されるというのが一般的ではないでしょうか。
では、たとえば大学病院の数百人いる医療従事者に対する、複数の施設担当MRの担当分担を、システム的にどう管理するかという悩ましい課題が発生することになります。
ということで、100点にはならないものの、なんとか70点くらいを目指して、引継ぎのアルゴリズムを考えたりすることになります。
これは結構悩ましいところですが、みなさんどうされているのでしょうか?
( 2019.12.11 )