一般教養としてのUNIX OSの基礎知識からシステムの応用まで
いつも古い本の紹介で申し訳ないですが、これは本当にベリーベリーグッドな本です。
UNIXに関心のある方であれば、だまされたと思って買ってください。
個人的な好みですが、私はUNIXが好きなのです。
今まで、MVS、UNIX、WindowsServerに関わりましたが、なんといってもUNIXがいい。
昔は、「汎用機 > ミニコン > ワークステーション > PCサーバー」みたいなヒエラルキーがあって、「汎用機(MVS) > ミニコン(AS400とかいろいろ) > ワークステーション(UNIX) > PCサーバー(WindowsNT)」と、それぞれOSが対応する感じでした。
で、なぜかミニコン出身の人は、本当にミニコンへの愛が溢れていました。でも、ミニコンの人は謙虚なのであまり語りません。VAXの人などはかなり愛が深いと思うので、もし周りにいたら、それとなく話を振ってみるととうとうと語りだすかもしれません。
話がそれましたが、UNIXは、本を買うと、どの本にもなぜか「UNIXの歴史」みたいな章があるんです。なんかいいですよね。
Windowsは、どこまでがOSで、どこまでがWindowシステムか分からない感じがありますが、UNIXは、OSはOSというか、カーネルがくっきりしてます。
MVSほど鋼鉄の鎧でつつまれていないのもいい。
UNIXに触れていると、コンピューターがなにをやっているかなんとなく伝わってきます。
この本は、プロセス管理やファイルシステムの事がとても分かりやすく書いてあります。
一冊目の本当の入門書の次に、カーネルに興味あるという方は、いろんな難しいUNIXカーネルの本を読む前に、この本を読んでおけばいいと、思います。
そういう本です。