3種類の薬の価格

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実消化システムでは、概ね3種類の価格を扱います。

すなわち、仕切価、納入価、薬価です。

製薬会社のコマーシャル部門は、用途に応じてこれらの価格を使い分けています。

1.仕切価

製薬会社が卸に売る時の価格です。製品ごとに決まっています。MRや、営業第一線組織の金額での実績評価はこの仕切価を用います。

2.納入価

卸が医療機関に売る価格です。同じ製品であっても、取引ごとに異なります。

製薬会社の流通部門が、卸の実績を捉える時はこの価格を用います。

製薬会社としては卸になるべく高く売って欲しい。安く売られると、薬価改定の際の下げ幅に影響が出ます。したがって、製薬会社から卸へのリベートなどはこの価格の多寡での評価となります。

ただし、最近はこの価格を製薬会社に開示しない卸も出てきています。

3.薬価

これは、医療機関が患者に売る時の価格です。

競合他社品と自社品を並べてみる時は、この価格を用います。というのも、製薬会社が購入する市場データ(競合他社品の納入実績)はこの価格で提供されています。

4.納入価 vs 薬価

最近はあまり聞かなくなりましたが、一昔前は、『薬価差益』という言葉をよく聞きました。

納入価と薬価は以下の関係にあり、それは診療報酬とは別の、医療機関の利益となります。

納入価 < 薬価

そのため、たくさん薬を出せば、医療機関は儲かります。そういうこともあって、『医薬分業』、『院外処方』が進展してきました。

5.仕切価 vs 納入価

次に、『仕切価』と『納入価』の関係です。

普通に考えると、 仕切価 < 納入価 と思われるかも知れませんが、これが必ずしもそういう訳ではありません。もちろん、 仕切価 < 納入価の場合もありますが、
仕切価 > 納入価 の場合もあります。

これでは卸は損をする事になりますが、これを補うために、「リベート」という慣行があります。製薬会社と、卸の間で納入目標が設定され、その目標が達成状況に応じて、製薬会社は卸にリベートを支払います。このリベートも含めて卸は利益を確保します。

トータルでは、
仕切価 > 納入価
の関係になっているようで、あまり好ましいことではないとされているようです。

『一次売差マイナス』ってググってみてください。

2019.7.7

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