3.品目・製品・規格・包装
医薬品は、大体の場合、複数の規格や包装があります。
たとえば、熱が出たり、炎症が起こって痛みがある時などに良く処方される、なじみのあるロキソニン。
第一三共のサイトをみると、経口薬だけで、錠剤60mgと細粒10%があります。
さらに、認知症治療薬のエーザイのアリセプトなどは、含有量として3mg、5mg、10mgの3種。剤型として錠、D錠、細粒、内服ゼリー、ドライシロップの5種があります。
エーザイのウェブサイトか、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のサイトを見てみてください。実に、5剤型3含有量の計11種の規格があります。
ここまでは、患者にとっても違いのある11種となり、それぞれにコードが設定されます。(いろんなレイヤーのコードがあります)
しかし、実消化システムに卸から届くデータのコードはこれではありません。
たとえば、アリセプト錠5mgを例に挙げると、
・ 錠5mg:56錠(PTP14T×4)
・ 錠5mg:140錠(PTP14T×10)
・ 錠5mg:100錠(バラ)
の3種があります。ものは同じで、薬価コードも同一ですが、パッケージが異なります。このレイヤーを『包装』といい、実消化データの製品面でのデータの粒度となります。( 統一商品コードやJANコードが設定されます。 )
ちなみに、アリセプトの場合、11種の規格に対して、計30種の包装があります。

他にも、いろんなコードがあります。例えば、「調剤包装単位コード」。
上記の「アリセプト錠5mg」の場合だと、PTPシートの2包装が同一コードで、バラは異なるコードです。
2019.7.27 作成、2020.03.17修正