あるMRさんの話
これは私が、ある製薬会社さんの情シスに常駐していたときのことです。
その時は、情シス部員のサポート的な役割だったので、情シスとして現場からの問い合わせに対応したりもしておりました。
ある年の9月の月末か10月の頭だったかと思います。
MRさんからのお問い合わせが、ヘルプデスクからエスカレーションされて来ました。
「 〇〇卸の〇〇支店から、△△病院に、今週「×××(製品名)」を2本納入してもらったが、今、日別卸施設別のレポートに表示されているのはその2本か? 」
レポートを確認したところ、△△病院に「×××(製品名)」 は月に何度も納入されていて、レポートに表示されている最新実績が、今週納入分なのか、先週納入分で、この後、今週納品分が追加されるのか判断つかない状況でした。
何とも判断つかない事を申し上げましたが、MRさんによると、今週の2本が計上されれば目標達成、計上されなければ未達なので、それを確認したいとの事でした。
今の時代からすると、MRさんが自身の成績確認のためにレポートの内容をIT部門に問い合わせするというのは、ちょっとないのかもしれませんが、当時は今よりもおおらかな時代でした。
さらにヒアリングさせていただき、通常の納入からレポート表示までのタイムラグと、そのMRさんがおっしゃった前回と今回の納入日、今表示されている値から「お話をお伺いした感じでは、今表示されている数値は、先週分の様に思われるが、確かな事は何とも言えない」と申し上げましたら、
「 絶対ですね?! もし行かなかったら(数字が)、〇〇さん(私)の所為ですからね!! 」
とおっしゃって、電話を切られたのでした。
気になって、期が締まった後、その方のレポートを見てみると、計画比99%になっていました。
なんか、大変申し訳ないような気になりまして。。。
その電話を受けた時が何日だったのかもう覚えていなくて、もし、足りないことが分かったら、施設に泣きついて後2本入れてもらったりする時間的猶予があったのか、既に、月末過ぎていて、締まっていたのか、思い出せないんですよね。