登場人物3 ~ 仕事をする上で ~

この章では、製薬会社のコマーシャル部門をクライアントとして活動する私たちとの関係を視点に解説します。

一般に、我々ベンダーの窓口は情シスです。開発案件を受注した時も、エンハンス・運用フェーズに入った時も同様です。

ただ、クラウド上のサービスなどは[情シス]を経由しないでユーザ部門単独で利用するケースもありますし、ユーザー部門との直接契約でプロジェクトや業務の支援をするケースもあります。


ユーザ部門の本社組織の中には、『IT案件取りまとめ担当組織(者)』があります。組織として独立しているかどうかは会社によって違うと思いますが、その役割の担当者の方がいます。

この組織(あるいは担当者)は、いろんな本社ユーザー部門からリクエストを受け付けて、交通整理や、優先付け、調整、ファシリテイト、予算管理などを行います。ユーザはITに関するリクエストがあると、情シスではなく、『IT案件取りまとめ担当組織』 に相談します。

ベンダーが何かやらかした時は、情シスとユーザー部門にお詫びに行ったりしますが、その時も同席していただいて、助け舟を出していただいたりするイメージです。内部の事情をお話して泣きついたりすることもある対象です。

もちろん、情シスの担当者は外せませんが、情シスはあくまでもユーザー部門からすると外部なので、開発スケジュールの遅延や、コストオーバーになった際の調整なども、IT案件取りまとめ担当者に調整していただくことがしばしばあります。

この辺りは、会社によっても微妙に違うでしょうし、一つの会社内でも、『今回のキーパーソンは誰誰さん』みたいなことは当然ありますから、感度よくやっていただければと思います。

( 2020.3.25 )

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